「エンコウスティック」技法の特別講座をおこないました



7月30日(火)に講師の嶋津晴美先生をお招きして、研究科が主催する「エンコウスティック」技法演習をおこない、アート学科の学生が参加しました。

蝋画(ろうが)とも呼ばれるエンコウスティックは古代ギリシャ時代から伝わる絵画技法です。ギリシア語の「enkaustikos(焼き付ける)」という意味が示すように、エンボスヒーターやバーナーなどを用いて熱を加え、蝋を溶いた顔料をパネルなどに焼き付けていく手順が特徴的です。
蝋の顔料を使用するだけでなく、鉛筆やペンなどで描いたイラストやペーパーナプキンを組み合わせてコラージュにするなどのさまざまな表現を講師の先生が実演していきます。
蝋が熱を持っているうちにヘラや筆などで描画したり、クッキーの抜き型などで凹凸を表したり、冷めてきたところを削って層を出したり、表面を乾いた布で磨いて艶を出てみたりと、普段使用している絵の具などとは全く違う豊かな質感に学生も興味津々。

講師の先生のレクチャーを受けながら実際に体験し、古代の絵画技法に触れ、その奥深さを知ることで、今後の制作の糧となったのではないでしょうか。

2024/08/06