視覚デザイン科の卒業生ペーパーモザイク、イラストレーション、グラフィックデザインなどで活動中の村山 永子さんとグラフィックデザイナーの竹田 壮一郎さんが参加した「宮沢賢治12色の絵本」が「第51回造本装幀コンクール」の「出版文化産業振興財団賞」に入選しました!村山さんから詳細についてコメントいただいています!
今回受賞した作品は2016年の12月にギャラリーまぁるで行われた「宮沢賢治 12色の絵本展」で
制作した絵本のセット。
(この展示には本校スタッフが取材に伺って、作品について村山さんにお話しいただいた記事もありますので、ぜひこちらの記事もご覧ください!)
この企画展は、ギャラリーまぁるのオーナー木川さんと、図書設計家協会に所属している有志のデザイナーが毎年12月に作家を変えて行っているもので、長年、一年の締めくくりとして続けている大変思い入れのある企画展だということです。
展示終了後、企画のとりまとめをしていたアートディレクターさんが「第51回 造本装丁コンクール」に出品したところ、12冊セット状態のものが「出版文化産業振興財団賞」という賞をいただいたという連絡を7月ごろに受け、思わぬ幸運に恵まれました。
ブックデザイナー12人とイラストレーター12人が制作に参加しており、ギャラリーまぁる様、印刷会社様、製本会社様、製紙会社様などの協力をいただいて本ができました。
さらに本のセットを入れる木箱は桑沢デザイン研究所の学生ボランティアさんの手作りです。
「宮沢賢治12色の絵本」は、たくさんの方の力や一つ一つのがんばり、支援が集まったからこそ受賞に結びついたものと思います。
個人でコンペに挑戦したのではなく、思わぬ形で、制作に携わった皆ので受賞したという感覚で、本当にありがたいなという気持ちです。
作品は、現在凸版印刷の印刷博物館 P&Pギャラリー
「世界のブックデザイン2016-2017」展に3/4(日)まで展示されています。
また、2月にドイツのライプツィヒで行われる「世界一美しい本コンクール」に出品されます。
10月にはフランクフルト・ブックフェアに展示されるそうです。
印刷博物館の展示を見に行きましたが、世界のブックデザインのすばらしい作品、意欲的な装丁や驚くべき造本のものがかなりたくさん集まっていて大変おもしろく見ごたえがあるので、ブックデザイナー、グラフィックデザイナー志望の学生さんにも非常におすすめです。
駅から少し遠いのですが、入場無料なのでぜひ見ていただけるといいなと思います。
学生の皆さん、本当に素敵な作品なので、ぜひ現物を見に印刷博物館に足を運んでみませんか?
【祝・受賞】 卒業生2名が参加した「宮沢賢治 十二色の絵本」
関連HP | 造本装幀コンクール受賞者発表ページ |
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展示情報 | 世界のブックデザイン2016-2017 |
作家について |
村山 永子さんHP 竹田 壮一郎さんHP |
2018/01/11