視覚デザインコース〈ごろくファームプロジェクト〉 学生が南相馬市へ取材ツアー

視覚デザインコースでは「クリエイティブでの社会貢献」を授業の一環として、南相馬市にある「ごろくファーム」へのデザイン提案を昨年度よりおこなってきました。その中から選ばれた3点の学生作品に対して、先方との打ち合わせやブラッシュアップを〈ごろくファームプロジェクト〉として進めてきました。今回、採用された学生と協力有志学生による、南相馬市訪問をかねた、ごろくファームへの取材に行ってきました。

採用された3点の作品。
「ごろくファーム新ロゴデザインとリーフレット」 関根奈那美さん
「20種類のお餅パッケージデザイン」 長尾美里さん
「オリジナルキャラクターとユニフォームデザイン」 増坂力蔵さん

南相馬市をおとずれ、ごろくファームさんを訪問。今までオンラインでやりとりさせていただいた、代表の荒さんご夫婦に顔をあわせることができました。さっそく農場を案内していただき、広大な田んぼの稲の刈入れ風景や最新の農機具と設備、加工食品工房を取材。豊かな農作物の味見もさせてもらいました。
夜には、「農家民宿いちばん星」さんの里山カフェで、インタビュー取材と交流会。アルパカやヤギもいる自然に囲まれた古民家宿で、野菜ソムリエが手がける地元の味を楽しみました。

翌日は南相馬市役所の職員の方に案内していただき、藍染体験へ。以前に本校研究科とのプロジェクトでもお世話になった「藍染めサークル ジャパンブルー柚木」のみなさんにご指導いただき、休耕田畑の再活用で栽培された藍でスカーフを染めました。
南相馬といえば「相馬野馬追」。福島県北東端部の相馬地方で3日間にわたって行われる祭礼で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。2021年は残念ながらコロナの影響で中止になりました。
今回、祭典で活躍する馬へ乗る乗馬体験を「坂本ふれあい牧場」でさせてもらいました。オーナーさんのご好意で、甲冑をまとい太刀を帯して先祖伝来の旗指物を背負った「騎馬武者」の扮装をさせていただき、南相馬の伝統に触れる良い経験となりました。

最後には地元の道の駅でごろくファームさんの商品をチェック。ここに陳列されるデザインを、自分たちで手がけるという思いで、学生たちも気合いが入りました。
この2日間のアサビ学生の体験記は、ごろくファームさんのリーフレットにも収録される予定です。

デザイン学科 視覚デザインコース教員 小林チエ
インフォメーション
ごろくファーム https://www.goroku-farm.jp/
2021/11/03