イラストとコーヒーの素敵な時間・小沢真弓さん個展を訪ねてきました。

視覚デザイン科の卒業生、小澤真弓さんの個展にお伺いしました。
恵比寿駅から徒歩5分程、1本裏道に入ると途端に閑静な住宅街になります。所々にオシャレな画廊や美容院があるエリアのビルの4階に上がると、その会場がありました。
ここはTRIP ROOMという、ファッションブランドの倉庫的な場所。以前このブランドのフライヤーのイラストを小澤さんが担当したことからのご縁で展示の話しを受けたそうです。この場所はギャラリーでは無いので、そのスペースを活かした展示方法を考えよう、ということからスタートしたそうです。その為、作品を展示するにも敢えてパネル等を使わず、洋服を飾る什器に吊ってみたり、土管のようなパイプを切ってそこにテグスで吊ってみたり、と、イラスト展というよりはインスタレーションの展示に近い印象を受けました。
また、訪問した日は土日限定のイベントを開催している日で、小沢さんのパートナーでもあるグラフィックデザイナー瀬戸山雅彦さんが「うみひこやまひこCOFFEE」をスペース内にオープンしていて、展示を見ながら美味しい珈琲を飲むことも出来ました。

また、この日はお気に入りの「もの」を持ち込むと、小澤さんがその場で珈琲と色鉛筆で葉書サイズの紙に描いてくれる、「もの描き」という貴重なイベントも開催中。ちょうどそこに訪れたのが、小沢さんのアサビ時代の同期生でもあり、現在はWEBデザイナーとしても活躍している野田さん。
「あ!私描いて欲しい!!」
と早速言ったものの、あまりモノには執着が無い、という野田さん。何を描きましょうか、好きなものを言って、ということから始まり、じゃあ、と描いてもらうことにしたのは、野田さんが愛してやまない、という出身地富山の立山連峰。
「あ、それいい!私、実は{山の小澤}と言われたいの!」
と乗り気の小澤さん。早速さんに立山連峰の写真をスマホで画像を出してもらい、それを見ながら描くことに。
まずは珈琲で臼井茶色から入り、だんだんと影色をつけていきます。ゆっくり進んでいくようで、おしゃべりをしている間に、結構あっという間に仕上がってしまいました。
依頼した野田さんはその仕上がりに大喜び。私も実際に実演風景を見にすることが出来たので、非常に楽しい時間を過ごせました。その後も小沢さんのお友達や仕事関係のお客さんがひっきりなしに訪れており、小澤さんの人気の高さを伺い知ることが出来る、素晴らしい展示でした。
2017/05/17