10月17日に研究科・公開ワークショップ「クリエイションの現在」が行なわれました!
今回お招きしたのは現代美術作家のAKI INOMATAさん。
AKI INOMATAさんは、東京藝術大学 大学院 先端芸術表現専攻卒業後、
生き物との共同作業で作品を制作される作家さんです。
大学の非常勤講師などをしながら国内はもちろん、海外でも展示をしています。
講演ではスクリーンを使い、INOMATAさんの作品の解説をしていただきました。
人と犬の共進化をテーマに、飼っている犬の毛で作った人の服と、自分の髪の毛を切って犬の洋服の洋服を作り、着るという犬の毛と人の髪の毛を交換した作品や
ヤドカリの「やど」を3Dプリンターで作り、その「やど」に入ってもらう作品「やどかりに「やど」をわたしてみる ーBorderー」
世界各地の都市が象られていて、国境やアイデンティティ、国籍変更、移民の問題などを考えさせられます。
「やどかりに「やど」をわたしてみる ーBorderー」は茨城県北芸術祭で展示されています。(詳細は下記展示情報をご参照ください)
講演では、生き物と共同作業で制作することへの捉え方・考え方が国によって違ったり、
生体展示をする難しさなど作家としてのリアルな話もしていただきました。
「学生の時にしておけば良かったことは?」という質問には、美術史や英語、
プログラミングの勉強系をもっと時間があるときにしておけば
良かった、また、自分と違うことをしている人と関わることでいろんなことを知れたり、
聞けたりするので、そういった友達作りをしておけば良かったと感じたそうです。
さらに、作家になった理由では「やりたいことをやらない、ということをやりたくなかった。」
とおっしゃっていて、”仕事を作っていくという強さ”に惹かれて作家を選んだとお話ししていました。
研究科やイメージクリエイション科の学生はもちろん、AKI INOMATAさんが「やどかりに「やど」をわたしてみる ーBorderー」を
3Dプリンターを使って制作されている、ということでリビングプロダクトデザイン科の学生も参加していました。
現在、「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」で展示をしているのでアートを志す学生さん、
ぜひ観に行って感覚を磨いてください!
- 作家HP
- AKI INOMATAさんHP
- 展示情報
- KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭
- 展示期間
- 9月17日(土)-11月20日(日)