視覚デザイン科2年では修了制作として、地域活性化をテーマとした
「杉並和泉明店街〈沖縄タウン〉プロジェクト」に取り組んできました。
この授業は、デザインの力を模索する実践課題として、
社会・地域貢献も視野に入れて実施されています。
「デザインの力で商店街を広告・宣伝し、活性化を目指す」ことをテーマに、
42名の学生たちが12のグループに分かれ、約3ケ月間をかけて取り組みました。
京王線の代田橋駅から徒歩5分の立地にある「和泉明店街」は、
懐かしい街並を残す近隣型の商店街。
10年前に街おこしとして「沖縄タウン」をオープンして注目されましたが、
周辺に進出した大型店舗との競合、店主の高齢化による空き店舗の増加など、
近年また元気がなくなり、活性化策が必要となっています。
学生たちは実際に自分たちで商店街や人を取材し、
問題点や課題点を発見・抽出し、それぞれの「デザインでできる解決策」を考え、
作品を制作・提案。商店街をアピールする広告やWebサイト、フリーペーパーやガイドマップ、
のぼりやフラッグなど、様々な学生からの提案を商店街にプレゼンする場として、
「めんそーれ市場」内の空き店舗をお借りして、作品の展示もおこないました。
実際の現場を自分の足と目で見て発見し考えること、商店街の人たちとコミュニケーションを取ること、グループで話し合いを重ね、役割分担してひとつの完成に結びつけていくこと、自分たちの提案をプレゼンテーションすること、また他のグループの提案を客観的に見ることなど、多くのことを学んだ修了制作となりました。
視覚デザイン科2年修了制作「杉並和泉明店街〈沖縄タウン〉プロジェクト」
2016/03/16